秋の気温変化

こんにちは、ほうと接骨院の稲本です。

台風が接近してきていますね。

この週末から火曜日にかけて日本を縦断する進路が予想されていますので、皆様十分に気をつけてお過ごしください。

さてさて、今回は表題にあります、秋の気温変化について話しいこうかなと思います。

秋は、日本の蒸し暑い夏から厳しい冬に向けて気温が徐々に下がっていく季節で、日本においては比較的過ごしやすい季節とされています。

しかしながら、気温が下がるという変化をもたらす季節であり、春と並んで寒暖差が激しい季節となります。

秋の寒暖差が激しくなる要因はいくつかあります。

例えば、日本では夏は太平洋高気圧の一部である小笠原気団に覆われて、南寄りの湿った風により非常に蒸し暑く、

冬は大陸の冷たい空気をもつシベリア気団が発達し、北寄りの強い風を吹かせ非常に寒くなります。

日本の秋では、太陽高度の低下による気温低下とともに、

南の夏の気団の勢力が弱まり、北の冬の気団の勢力が強くなることによっても気温の低下がもたらされます。

このとき、南と北の気団は一様に南下していくのではなく、日本列島付近で上下しながら南下していきます。

南の気団の勢力が強くなると暑くなり、逆だと寒くなるわけですね。

日本付近を取り巻く気団
 季節ごとに発達する気団が異なり変化に富んだ気候となる

さらに、南の気団の暖かい空気と北の気団の冷たい空気がぶつかりあうところでは「前線(ぜんせん)」というものが形成されます。

梅雨前線、寒冷前線など天気予報でよく聞く「前線」ですね。

冷たい空気と暖かい空気がぶつかり合うところが前線ですので、この前線の通過に伴って空気が入れ替わり、気温が急激に変化します。

寒気と暖気の境目が「前線」
前線の通過に伴って気温が急変化する

9月~10月にかけては南の小笠原気団と北のオホーツク海気団とがぶつかり合い秋雨前線が形成されます。

この前線は気団同士の押し合いによるもので、前線を境に北側では気温が低く、南側では気温が高くなります。

秋雨前線が衰えた後、日本付近は移動性の高気圧の通り道となります。

この移動性の高気圧の合間合間に移動性の低気圧が発生します。

低気圧は周囲の空気を引き寄せるので、低気圧の周辺で北の暖かい空気と南の冷たい空気がぶつかり合って前線が形成されるため、

前線の通過に伴って大きく気温が変化することとなります。

寒暖差を作り出すもう一つの要因が台風です

台風は温帯低気圧と違って前線を伴いませんが、それ自体が暖かく湿った空気の塊のようなものです。

さらに、この時期の台風は南西方向から日本へ接近する進路をとることが多く、

台風接近に伴って南寄りの風向きとなり、気温が上昇します。

台風は日本を通過した後は東へ抜けることが多く、この場合は西の大陸の高気圧と相まって「西高東低」の冬型の気圧配置となり、

北寄りの風が吹き出して気温が低下します。

(今回の台風14号の通過後の20~21日にかけて気温の低下が予想されています。)

まとめますと・・・

・南の暖かい気団と北の冷たい気団のせめぎ合い。

・暖気と寒気がぶつかり合って出来る前線の通過

・台風

これらの要因によって、秋は比較的寒暖差が激しい季節となります、

ここで、もうひとつ気をつけて欲しいこと・・・

秋は気温の低下とともに湿度も低下する季節だということです。

東洋医学的な考えでは「肺」という蔵は燥によって傷つきやすいとされています。

この「肺」という蔵ですが、呼吸をつかさどるという働きの他に、全身の表面に氣を巡らせて、外気からの感染を防御する、という作用を持っています。

つまり、乾燥によって「肺」という蔵が傷つくと、風邪などの感染症に罹りやすくなる、ということです。

9月はまだ南の暖かい気団の影響が強く、風邪のシーズンではありませんが、

ひどい夏バテなどで体力を消耗している場合、急激な気温低下で風邪を引いてしまいます。

特に今回の台風では通過後に西高東低の冬型気圧配置となり、

大陸から北寄りの乾燥した風が吹き、急激な気温の低下と乾燥により風邪を引きやすい状況が予想されます。

この週末にしっかりと体調を整えて、風邪を引かないように気をつけて頂きたいですね。

なんだかうまくまとまってない感じですが、今回はこの辺で。

今回も読んでくださり誠に感謝です!

次回も2週間後を目途に更新を予定しております。

ではでは失礼します。◎▽◎ノシ

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